ドキュメンタリー映画
「 美ら海を未来へ ~ 辺野古・高江、
新基地建設反対によせる思い ~ 」
沖縄の辺野古や高江で工事車両の前に立ちふさがり、命 がけで新基地建設を止めようとする人々。彼らは、なぜそこ まで体を張って工事を止めようとするのでしょうか? その背 景には、かけがえのない貴重な自然を守りたいという思いや 沖縄が抱える壮絶な戦争の歴史、そして屈辱的なアメリカ 占領時代の記憶に至るまでの様々な思いが重なり合ってい ます。
私たちは、米軍の新基地建設に反対する人々の思 いを伝えるために、各方面の人々の声に耳を傾けてきました。 その中には、新基地建設によって貴重な自然が破壊されよ うとしている辺野古の海や高江の森がありました。そして、 辺野古の埋め立てに故郷の土が使われるかもしれないと 知った香川県の小豆島でも反対の声が上がっていました。 それらの現場で反対の声を上げる人々には「かけがえのな い美しい自然と戦争のない平和な世の中を次世代の子ども たちに残したい」という共通の思いがあります。
そして先の戦争で 83 名が集団自決した読谷村のチビチ リガマやアメリカ占領時代に島の半分以上の土地が奪われ ながら非暴力で闘った伊江島。そこで聞いたのは「軍隊は住民 を守らなかった」という事実と戦争の恐ろしさです。
沖縄の歴史を知れば、なぜ沖縄で多くの人々が米軍基地 に反対しているのかが分かります。
そして沖縄に米軍基地の 70.6%を押し付けている本土の私 たちにとっても、決して他人事ではありません。
今まさに辺野古の海が埋め立てられようとしています。私 たちは次世代の子どもたちに、あの美しい海や森を残してや れるのでしょうか?
2017年3月23日 中井信介